【投資】全世界株式インデックスファンドについて

2025年3月15日土曜日

#自分らしく自由に生きる #投資

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【投資】全世界株式インデックスファンドについて


今回は、全世界株式インデックスファンドについて整理しましたので、記載します。


※ 本記事の注意点

本記事で提供する情報は、投資の情報提供を目的としています。
これは投資アドバイスではなく、個別の投資判断の根拠として使用されるべきではありません。

投資には常にリスクが伴い、過去の実績が将来の結果を保証するものではありません。

読者の皆様におかれましては、ご自身の判断と責任において投資決定を行ってください。

著者および本ブログは、本記事の情報に基づいて行われた投資判断の結果について一切の責任を負いかねます。


全世界株式インデックスファンドの有名な投資商品

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eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー)

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まずはじめに、全世界株式インデックスファンドの有名な投資商品について説明します。

※あくまで説明のみのため、投資決定は個人の判断であり自己責任でお願いいたします。


eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) は、略して「オルカン」と呼ばれており、三菱UFJ国際投信が運用されています。


MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)に連動することを目指した投資商品です。


手数料が安いという特徴があります。


Googleなどで「オルカン」と調べると

たくさんの情報があり、個人投資家にとって、とても知名度の高い投資商品であることが伺えます。


今回は、そんな「オルカン」が連動することを目指している全世界株式インデックスについて整理したので記載します。

MSCI ACWIとは?


先ほど、オルカンは、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)に連動することを目指した投資商品だと記載しました。


では、MSCI ACWIとはなんでしょうか?



MSCI ACWIは、世界の株式市場を広く網羅する代表的な指数です。

MSCIの公式情報から引用させていただきます:

"MSCI ACWIは先進国23カ国及び新興国23カ国の大型株と中型株で構成されています*。2,480銘柄で構成され、グローバルでの投資機会の約85%をカバーする指数です。" (2025年3/15時点出典:MSCI公式ウェブサイト:<https://www.msci.com/japan>)


上記のように、

先進国23カ国

新興国23カ国

大型株と中型株の

合計:2,480株で構成されており、

グローバルな投資機会の

約85%をカバーしている

指数です。


正直、

私自身はこの文言だけでは、

わかるようで分からないものだと感じました。

私は投資について深く理解できていないからかもしれません。


私の抱いたイメージは、

漠然と世界中の株式を把握できる指数なのかなー!

というくらいです。


しかし、私自身は投資するならば、その投資商品について、ある程度は理解する必要があると考えています。


仮に、オルカンへ投資をするとするならば、

私自身は、「MSCI ACWI」について

理解をしておいた方が、

精神的に安心できるのではないか?

と考えました。



特に私が分からないと感じた点は、


下記のとおりです。


・世界の国は196カ国あるのに、
 先進国23カ国と新興国23カ国の企業
 の状況(株)を見るだけで、
 世界全体の状況が本当に分かるのか。


・グローバルでの投資機会の約85%とは何か?


上記について、調べてみました。

※以降の記載内容は、
公式HPからは読み取れなかったため、
あくまで推測となります。





全世界の状況が分かるのか?

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調べたが、わからない

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私が学校の社会の時間で学習したときは、

世界には、「先進国」、「発展途上国」があるということだったと記憶しています。

しかし、その定義というものは、記憶に残っていなかったので改めて調べてみました。


少し古い情報かもしれませんが、内閣府の情報から引用させていただきます:

先進国:OECD加盟国。ただし、一人当たりGDP(2010年。市場レートベース。)が1万米ドル以下の国(チリ、トルコ、メキシコ)を除く。 (31か国:アイスランド、アイルランド、アメリカ、イスラエル、イタリア、英国、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、韓国、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、日本、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、ルクセンブルグ)

途上国:先進国以外の国。 なお、途上国の中でも、特にG20に参加する中国やインド等を中心に、高い経済成長を遂げている国々を「新興国」と呼ぶ。

(出典:内閣府ウェブサイト:<https://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sh14-01/s1_14_0_2.html>)


つまり、


先進国とは、

OECD加盟国の一人当たりGDP(2010年。市場レートベース。)が1万米ドル以下の国を除いた国です。


OECDとは、経済協力開発機構のことであり、

国際マクロ経済動向、貿易、開発援助といった分野に加え、

最近では持続可能な開発、ガバナンスといった新たな分野についても加盟国間の分析・検討を行っている組織です。


新興国とは、

先進国以外の国であり、

G20に参加する中国やインド等を中心に、

高い経済成長を遂げている国のことです。


ただし、上記の定義は調べていくうちに、あくまで日本の中だけの定義であって、

国際的には、先進国や新興国という定義はあいまいであることがわかりました。

世界株式を考えるうえでは、視野を日本ではなく世界に広げるべきかもしれません。

「MSCI ACWI」を発表されている
MSCI(Morgan Stanley Capital International)社は、アメリカ合衆国の会社で、本社はニューヨークにあり、

グローバルな投資意思決定を支援する金融サービス企業として世界的に知られています。

ロンドンや香港にも拠点があり、グローバルに事業を展開されている会社です。

MSCIが作る指数は、世界中の多くの投資家や金融機関によって投資の判断材料として利用されています。

つまり、世界的に認知されている会社ということです。


その会社は、

世界の株式を
「先進国」、「新興国」、「フロンティア」に分類し評価しています。

その先進国と定義している国が

23カ国であり、

新興国が23カ国あるということです。



ちなみに、フロンティアとは


野村アセットマネジメント社の情報から引用させていただきます:

"新興国よりも発展途上段階にある国の市場を指します。※1 投資する際には、金融市場の流動性の低さや政治的な不安定要因などのリスクを考慮する必要があります。※1 (出所)MSCI " (2025年3/15時点出典:

野村アセットマネジメント社のウェブサイト:<https://www.nomura-am.co.jp/sodateru/stepup/investment-choice/emerging-countries-stocks.html>)


つまり、新興国よりも発展途上段階の国ということです。

金融市場の流動性の低さや政治的な不安定要因などのリスクを考慮する必要のある国です。


「MSCI ACWI」では、

世界経済を「先進国(23カ国)」、「新興国(23カ国)」、「フロンティア」に分類し、

金融市場の流動性の低さや政治的な不安定要因などのリスクを考慮する必要のある国である「フロンティア」を除いた


「先進国」、「新興国」の企業の状況(株)を見ることにより、世界経済を評価されています。


ここで私の疑問を解決するには、

少なくとも「フロンティア」は、

世界経済のだいたい何%に値するのかを

知りたいところでしたが、

その情報は分かりませんでした。


以上のことを整理しますと、



結局、分からないということです。



ただし、私自身は今回調べたことをふまえて、
下記のように考えています。

「フロンティア」は、

新興国よりも発展途上段階の国であり、

金融市場の流動性の低さや政治的な不安定要因などのリスクを考慮する必要があることから、

世界経済を評価するうえでは、

何%を占めるかは分からないけれど、

除外してもあまり影響がない。

もしくは不安定のため評価できない。

そのため、除外されているのだと、

私自身は考えました。


また、MSCI社は「先進国」、「新興国」、「フロンティア」の分類を

適宜見直しされているので、現在は「フロンティア」に分類されている国であっても、

金融市場の流動性の高くなり政治的な不安定要素がなくなれば、

「新興国」として選定されるでしょうし、

逆に現在は「新興国」に選定されている国であったとしても、

金融市場の流動性の低くなり政治的な不安定要素が出てこれば、

「フロンティア」として選定されることもあります。

見直しの頻度は定かではありませんが、

私自身の考えでは、

長期的な投資を前提とするならば、「フロンティア」は

除外しても世界経済を評価するうえでは問題ないのかもしれないと考えています。




投資機会の85%とは?

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投資機会とは、
流動性、投資可能性、複製可能性を重視したもの。

85%とは時価総額によるもの

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まず、グローバルな投資機会とは何を指すのでしょうか?


MSCIの公式情報から引用させていただきます:

"This methodology aims to provide exhaustive coverage of the relevant investment opportunity set with a strong emphasis on index liquidity, investability and replicability." (2025年3/15時点出典:MSCI公式ウェブサイト:<https://www.msci.com/japan>)



この部分を日本語に訳すると下記のようになります。

「この方法論は、指数の流動性、投資可能性、複製可能性を強く重視しながら、関連する投資機会セットの包括的なカバレッジを提供することを目指しています。」


難しい表現です。私は下記のように捉えています。


指数の流動性とは、株式をすぐに売買できるか?

投資可能性とは、実際にその株式に投資できるかどうか?
株の中には、外国の方は購入できないようなものもあるようで、それは除いて誰でも投資できる株を選択されているようです。

複製の可能性とは、インデックスと同じような投資結果を実現できるかどうか?
投資信託やETFがインデックスと同じような値動きを実現できるように工夫されているようです。


包括的なガバッジとは、世界中の重要な株式市場をしっかりと含むことです。


つまり、グローバルな投資機会とは、

世界中の重要な株式市場から、流動性、投資可能性、複製可能性を重視したもの。

というように捉えることができると考えます。



次に、85%について考えます。


これは、時価総額で評価されたもののようです。


時価総額とは、

株価 × 株式数

により算出できます。


つまり、先ほど紹介したグローバルな投資機会から、株を選択して、時価総額の割合を指しているものだと推測されます。


グローバルな投資機会の全体が100%

現在、「MSCI ACWI」では、グローバルの投資機会から、

2,480株を選定されており、

その各社の時価総額の合計が、

グローバルな投資機会全体の時価総額の合計に対して、

85%をカバーしている。


ということです。


では、残りの15%については、

どうなっているのだ?

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。


このことについては、明確に記載はされていませんでした。


私自身の個人的な考えでは、

グローバルな投資機会はあるけれど、

流動性の確保、運用コストの最適化、投資可能性などの

投資する際の現実性を考慮すると、

全体(世界株式)への影響は限定的である可能性が高いと判断され、

除外されているのだと考えます。


「フロンティア」や「グローバルな投資機会」と同様に、

世界経済を現実的に評価するために、

影響の小さいもの、

不安定で評価しずらいもの、

流動性、投資可能性、複製可能性を考慮すると、除いた方が良いもの

などを評価の対象外としているのと同じ考えだと思いました。


時価総額が小さい企業の株式を含めようとすると、

大量の取引が必要になり、取引コストが上昇します。

また、そうした株式は売買が難しく、インデックスファンドが正確に追随できない可能性があります。

そのため、投資効率とコストのバランスを考慮して85%程度をカバーしていると推測しました。

(あくまで私の個人的な見解です。)



また、85%の内に選択された企業(株式)については、

時価総額加重型により、評価されているようです。


野村アセットマネジメント社の情報から引用させていただきます:

"時価総額加重型は、日本株式では東証株価指数(TOPIX)、米国株式ではS&P500種株価指数やNASDAQ総合指数、世界株式ではMSCI ACWI(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)など、多くの株価指数が採用している算出方法です。" (2025年3/15時点出典:

野村アセットマネジメント社のウェブサイト:<https://www.nomura-am.co.jp/sodateru/stepup/type-characteristics.html>)



時価総額加重型とは何でしょうか?

簡単に例を出して説明します。


例えば、下記の3つの企業を時価総額加重型により評価するとします。

 大きな工場を持つ「ビッグスイーツ」
発行済株式数:1,000万株
1株の価格(株価):1,000円
会社の総価値(時価総額):100億円

人気の「ハッピーケーキ」
発行済株式数:600万株
1株の価格(株価):500円
会社の総価値(時価総額):30億円


新しい「スマイルクッキー」
発行済株式数:200万株
1株の価格(株価):500円
会社の総価値(時価総額):10億円


この3社の合計価値(時価総額の合計)は140億円です。

時価総額加重型では、

各会社の価値(時価総額)に応じて、

指数への影響力が決まります。

ビッグスイーツ:71.4%(100億円÷140億円)

ハッピーケーキ:21.4%(30億円÷140億円)

スマイルクッキー:7.2%(10億円÷140億円)


このように、時価総額加重型では、会社の総価値(時価総額)が大きいほど、指数への影響力が大きくなります。


MSCI ACWIでは、

2,480株の中(グローバルな投資機会の約85%の企業)で、時価総額加重型の考えが採用されており、

どの株に何%の重きがあるかを評価されています。


そのため、時価総額の大きい会社の株の方が指数への影響が大きくなります。

結果的に、現時点ではアメリカの企業が大きな割合を占めています。

このことから、現時点で世界経済を評価すると、アメリカの企業が世界経済を牽引していることが分かります。


まとめ


「MSCI ACWI」という指数は、世界経済を評価する指数として、世界的に認知されている。


MSCI社では、世界経済を「先進国」、「新興国」、「フロンティア」に分類している。
その分類については、適宜見直しをされている。



「MSCI ACWI」では、「先進国」、「新興国」に焦点をあてている。


「先進国」、「新興国」の株式を分析し、重要な株式市場から、流動性、投資可能性、複製可能性を重視して指数に組み入れる企業を選択している。(→グローバルな投資機会と呼んでいる。)


指数に組み入れる企業の時価総額の合計は、グローバルな投資機会の約85%をカバーしている。


選択されている株式の評価は、時価総額加重型の考えを採用しており、時価総額の大きい会社の株の方が指数への影響が大きくなる。

上記のようにして、世界経済を評価されている指数です。


以上、今回はここまでです。

参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

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